Lectures

1. Recent Advances in Attribute-Based Signatures

講演者 :
Yusuke Sakai

採録先 :
APKC 2019

属性ベース署名とは、各利用者が自身が確かにある属性(住所、勤務先など)を持っていることを第三者に証明できる暗号技術で、その時、自分の属性はある公開の条件(ポリシーと呼ばれる)を満たすもののうちいずれかであるという形で部分的に属性を開示できる暗号要素技術である。この暗号要素技術の主な評価軸は、ポリシーの記述力の広さと計算コストである。この暗号要素技術について、初期の研究ではポリシーの記述力と計算コストの間のトレードオフの解明が大きなターゲットであったが、近年は、初期の研究と比較して極めて高い表現力を持ったポリシーを利用可能な方式の設計にターゲットがシフトしつつある。そのような研究の結果得られた方式としては、非単調スパンプログラム、任意サイズの論理回路、任意サイズのチューリング機械、非決定性有限オートマトン、算術分岐プログラムをポリシーとして利用可能な方式が挙げられる。また、異なる方向性として、属性ベース署名そのものの機能拡張も進められている。そのような研究の例としては、追跡可能属性ベース署名、分散型属性ベース署名、階層型属性ベース署名などがある。本講演では属性ベース署名の近年の進展を概観し、また、方式設計の鍵となるテクニックについてもいくつかの方式を取り上げ紹介する。